こんにちは。
今日明日のお休みは藤沢は暖かい陽気で皆さんお出かけ日和かと思います。
今日はアンティークショップ、照明専門店としての灯りの考え方を書かせて頂きたい。
先日のブログではLED電球について書かせて頂きました。
その中でアンティーク照明、ヴィンテージ照明には白熱電球を使用したい。と書きましたが、生活の中にはLEDの光が殆どの家庭、店舗で入りつつありますよね。全てがLEDのところも多いくらいに。
白熱電球では明るさをW数(ワット数)で考えていました。実際にはW数は消費電力を表している単位なんですがお互いに比例関係にあった為、W数=明るさの基準の様に考えられてきました。
近くで並べているので少し分かりづらいかもしれませんが、白熱電球のW数を少しづつ上げた写真です。
ワット数が低い方がオレンジ色が強く、暖色系の暖かい光に。ワット数が高くなると白みがかっていき、直視すると少し目が開けづらい感じになっていきます。
LEDだとワット数ではなく、箱や説明文に「ワット数相当」と記載されているのをたまに見ます。
これは「○○Wの白熱電球と同等の明るさがある」という事なので、白熱電球からLED電球に切り替える際に参考に出来ます。ですが、明確にいうと少し明るさが違ったりします。同等=全く同じではないので白熱電球からLED電球に変えた際に、「思っていたより暗いな。」と思うことも。
そこでルーメン(lm)という単位が出てきます。
これはLED電球がある程度普及してきた際に出てきたワット数に変わる明るさを数値化した単位です。
部屋の広さに対して必要と言われている灯りは下記の表の様になっています。
しかしこれはあくまで数字だけを見た際の指標であって、全ての空間に当てはまるわけではありません。壁の色や窓の大きさなどその空間毎に考えなければならないので、あくまでも参考までに見ておいて下さいという感じです。
昨今のシーリングライトの様にひとつの照明器具で灯りを取るのではなく、当店のようなシャンデリアやペンダントライトは他の照明器具(ダウンライトやスポットライト、テーブルランプ、フロアランプ)と組み合わせながら空間全体の灯りをコーディネートします。ですので1つの器具で一気に灯りを取ろうとは考えません。1つの方が合理的かつ安価で済むかもしれませんが、そうすると灯りが単調で、灯りに奥行きが出ません。
光が上向きか下向きか全方位かによっても灯りの感じ方が変わってきます。
上に小難しい事を書きましたが、こんな事を考えながら照明を選んで欲しくはないんです実は。
まずはご自身の好きなデザイン→部屋に対してのサイズ感→部屋にどれくらいの灯りがあって気に入った照明で対応できるのか、電球をどのように変えていけば部屋全体が良くなるか。という感じで少しづつ目標を絞っていけば良いと思います。
選んでいく中でわからなければ聞いていただければそれが一番。
お客様のお部屋に合うものをこちらからご提案させて下さい。その際には天井の高さに対してや、取り付け方法など、諸々伺いながらお話しさせて頂きます。
ルーメンという単位、ある程度の数字は頭の片隅に入れながら、これからの灯りの空間作りに活かしてみて下さい。
それではまた。
Lighthouse Light(ライトハウス ライト) 南