こんにちは。
ここ最近冷え込んで、風も強くなってきましたね。お店は境川のすぐ近くなので海からの風が吹いて寒さ倍増に感じます。店内は日当たり良くて日中は暖かいですが。
本日は修理風景をまた少し。
海外の色々な照明を修理していると、様々なネジ、ニップルのサイズやネジ切りのピッチなどがあります。
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それに伴ってそれぞれ違うニップルをジョイント(繋げたり)したりするパーツもあったりしますが
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これは最終手段。ジョイントするとその分緩む箇所が増えてくるので、作業者としてはいつか緩む可能性がある箇所が少しでも上がってしまうのではと心休まらない感情がどこかにあったりします。
そんな感情は出来るだけ回避したかったりするので、今回は穴を拡張して新たにネジを切っていきます。
アームとベースの部分が今回は一体だったのでそのまま作業しています。
穴拡張部分をしっかり固定していないと、真鍮なのでアームが簡単に曲がっていきます。最初こういった作業をやった時は真鍮がこんな柔らかいものだとは知らず、手で持ったままやっていたら知らぬ間にアームがドリルの回転方向に45°くらい持っていかれていて、冷や汗とともに少し笑けてしまった事を思い出します。
アームが折れていたら笑えませんでしたが。
コードが通る穴もフランスの細いコード用で細かったので少し穴を広げました。
穴を拡張したら、直すパーツに合わせてネジ切りを行っていきます。早送りで何をやっているかわかりにくいですが💦
それ以外にも真鍮のフレームで緑青が吹いている箇所を磨いたりして新たな配線、ソケットをつけてあげて、新たなロウカン(蝋燭部分に似せたソケットのカバー)をソケットの長さに合わせてカットします。
コードはアームに真鍮のワイヤーで巻いて固定です。たまに接着して修理を行なった形跡があったりしますが、、確かにアームにはピッタリ沿っているので綺麗ですが、次の修理のことを考えていない行為だなと感じてしまいます。
そのコードを剥いだら接着剤がボコボコに残っていて、それをとる際にフレームも少し削れてせっかく長い期間をかけて経年変化してきた風合いが削げてしまったりします。削れないように綺麗にしてよと思われる方もいらっしゃいますが、中々むずかしかったり。。。
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これで完成です。
これからまた他の修理を行います。では。
Lighthouse Light(ライトハウス ライト) 南